7月の臨時時間割の期間を利用して、7月11日(火)からの3日間にわたって、1年生が「夏の朝読書」の時間を持ちました。
ゆくゆくは誰もがそれぞれのペースで本を読む時間を持てるようになることを念頭に、そのためのプログラムを学年と司書教諭が協力して計画し、実践しました。 実践にあたっては、国語や数学、地歴公民、英語、音楽などの一般科目の先生も各教室に付いて、生徒たちの読書を支援しました。
1日目は導入として、あきる野市立五日市図書館から選りすぐって貸し出していただいた絵本を、どの生徒もたくさん読みました。
絵本は、幼い子どもだけのものではありません。 生徒からは、「いろいろな絵の描き方があると知った」「久しぶりに読んだら発見が多かった」「奥深い絵本も多かった」などの感想が聞かれました。
2日目は、自分たちが文章を書く立場になって、言葉で表現するトレーニングをしました。 絵本を1冊選んで、その絵本の面白さをPOPに書き込みます。 5歳の子どもが分かることをイメージして、易しい言葉づかいを考えてひらがなで大きく書きました。
もう一度読み返したり、文章を推敲したりする生徒が多く、予定していたよりも長い時間をこの作業にあてました。
3日目はいよいよ、生徒それぞれが読みたいと思う本を持ち寄って読む時間としました。
通学中の電車や自宅で読み進めていた小説を持ってきて来る生徒や、もう一度絵本を手に取って読み込む生徒など、さまざまでした。
3日間の朝読書を終えて、通常の授業とはまた違った感じ方が生徒にはあったようです。 実施後のアンケートでは、夏の朝読書を「とても良かった」「まあまあ良かった」と答えた生徒が85.4%に上りました。 また、自身の「読む力」や「読もうと思う気持ち」が「とても伸びた」「まあまあ伸びた」と感じる生徒も76.0%いました。文章を書く時間も設けた甲斐があり、「文章で伝える力」や「書く気持ち」が「とても伸びた」「まあまあ伸びた」と答えた生徒も78.7%に達しました。
本を読む時間を、今後もいろいろな機会を利用して設けていきたいと感じられました。 導入部分に絵本を使用するにあたっては、あきる野市立五日市図書館に団体貸出を快く引き受けていただきました。 このような地域図書館がすぐ近くにあることが、本校の教育上の強みになっているのだと改めて実感できました。ありがとうございました。
今回作成した生徒のPOPを図書展示に活用して、今後の読書活動の一層の活性化につなげていこうと思います。
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