校長 高木 和美
令和４年４月１日付で着任しました髙木和美（たかぎ かずみ）と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、昭和５４年（１９７９年）４月に都民・地域の皆様の強い熱意と期待の中で、歴史的に由緒あるこの武蔵野の地に開校しました。これまで１万１千人の生徒が卒業し、心身ともにたくましく、自己開発に努め、自律した人材として各界で活躍をしています。
本校の「スクール・ミッション」は、「体験的なキャリア教育を通して幅広い教養と豊かな情操を養い、グローバル化が進展する社会の中で自ら課題を設定して解決に導く力を伸ばし、何事にも高い志をもってチャレンジする精神を育むとともに、日本の文化や歴史を理解し、他者を尊重して国際社会でたくましく生き抜く人材を育成する」ことです。「スクール・ミッション」の実現に向けた取組をご紹介いたします。
○第1に、幅広い教養と豊かな情操を養います。
２学年までは文系理系に分けず、すべての生徒が共通に学ぶ教育課程です。将来、社会の中核として活躍が期待される本校の生徒にとって、普通教科において文系理系の両方をバランスよく学習し幅広い視野で物事を判断する力を身に付けることが非常に重要であり、本校ではその実現が可能です。
日々の質の高い授業と３年間を見通した進路指導がうまく機能していることも本校の特色と言えます。その結果、毎年のように生徒４人に１人が現役で国公立大学に合格しています。令和６年３月に卒業した第４３期生（６クラス２３０名）は３名が東京工業大学に合格するなど国公立大学に５６名が合格。早稲田、慶応、上智、東京理科大学に６８名、学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政大学に２９７名が合格するなど大学進学で確実に成果をあげています。
○第２に、自ら課題を設定して解決に導く力を伸ばします。
毎日の教科学習、総合的な探究の時間、そして東京都教育委員会から指定を受けている「進学指導推進校」、「Global Education Network２０」（グローバル人材育成の先進的な取り組みを推進する２０校）、「理数研究校」など様々な事業を推進し、生徒の課題発見力、課題解決力を育成していきます。
令和６年度から本校は「総合的な探究の時間」の更なる充実を進めています。２学年の研究論文作成への支援が中心となりますが、東京農工大学、東京学芸大学、東京都立大学等との高大連携により、探究的な学びを一層充実させ、生徒のデータ分析力、論理的思考力、プレゼンテーション力等の向上を図ります。また、各教科の授業においても、知識・技能を活用して探究する場面を適宜設定して、生徒自ら課題を発見し、解決していく力の育成を図ります。
○第３に、高い志をもってチャレンジする精神を育みます。
３年間を見通した進路指導を組織的・計画的に確実に推進していきます。３年間の面談計画に基づいた生徒・保護者との面談、模試結果分析会、難関国公立大学説明会、データに基づいた大学出願指導、国公立大学後期試験直前まで行う共通テスト後講習などにより生徒の高い志を育てていきます。
ムサキタ生のＤＮＡは「自学自習ができる」ことです。始業前、放課後、部活動後に自習室（８０名分）等の自習スペースで多くの生徒が熱心に学習しています。毎日始業前に１０分間の朝学習も行っています。国語数学英語で計画的に教材を配布、回収、添削して返却する濃度の濃い朝学習です。自らの可能性を自ら高めることができるムサキタ生を教職員一丸となりサポートしていきます。
○第４に、国際社会でたくましく生き抜く人材を育成します。
令和５年７月に1週間、カナダ、オーストラリアの留学生6名を受け入れ、多くの生徒が授業や部活動で交流しました。毎年１２月下旬には１、２年生の希望者８０名に、福島県で２泊３日のイングリッシュキャンプを実施しています。令和６年度から海外修学旅行を復活するとともに、グローバル人材育成に向けた様々な事業を展開していきます。
東京都教育委員会からの支援を受け、１、２年生全員にオンライン英会話の無償提供や海外大学進学説明会を行い、海外の大学への進学を視野に入れた進路指導も推進しています。多様な人々と共に、共通の目標に向けて協力する力、心身ともに健康でくじけぬ心やたくましい精神を育成しています。
私たち教職員は「スクール・ミッション」に基づき、全教職員で生徒に寄り添い、一人一人の生徒のもつ可能性を確実に伸ばすとともに、武蔵野北高校をさらに充実・発展させ、皆様のご期待にお応えすることができるよう、教職員一同、全力をあげて教育活動に取り組んでまいります。
武蔵野北高校には多彩な能力をもった個性豊かな生徒がたくさんいます。そして学習活動、学校行事、生徒会活動、部活動などの場で生徒一人一人が輝ける舞台があります。皆さんもぜひ武蔵野北高校で、将来の夢の実現に向けて素晴らしい仲間と一緒に自分を磨き高めていきましょう。